04 SIX QUESTIONS

6つの「本当は?」

法律の名前を覚えるだけでは、現実の問題は解けません。よくある思い込みを、考察の入口になる六つの問いへ変えてみます。

01RIGHTS × COMPETITION

知財権を持っていれば、独禁法は関係ない?

いいえ。権利があることと、その使い方が競争法上許されることは別の問いです。外形上は権利行使に見えても、目的・態様・競争への影響から、知財制度の趣旨を逸脱していないかを確かめます。

02PUBLIC DOMAIN

自由に使える領域は、保護の残りもの?

いいえ。アイデア、ありふれた表現、保護期間を終えた作品などは、次の創作と競争が始まるための土台です。保護を広げるだけでなく、創作に必要な素材を社会へ残すことにも意味があります。

03AI × COPYRIGHT

生成AIは、一度の適法・違法で判断できる?

開発・学習段階と、生成・利用段階を分けるのが出発点です。生成物自体の保護では、人の指示、選択、修正などの創作的関与を具体的に見ます。

04MUSIC RIGHTS

「1曲」なら、権利も一つ?

楽曲の著作権、歌唱・演奏をする実演家の権利、録音物の原盤の権利は別です。配信、動画、ライブなど、利用方法が変われば、必要な許諾や契約相手も変わり得ます。

05LAW × TERMS

法律上使えるなら、サービス上でも必ず使える?

法律と利用規約は、守る相手も効果も異なる二つのルールです。著作権法上の評価に加え、投稿、収益化、削除などに関する利用時点の規約も確認します。

06SHAPE × DATA

見た目やデータは、全部同じように守られる?

商品表示、商品形態、営業秘密、限定提供データでは、保護の理由も要件も違います。『似ている』『大切なデータだ』という感覚から、どの制度のどの要件が問題なのかへ分解します。